はじめに
これは誰かに読まれるための文章ではない。自分の心の奥底に沈殿している感情や迷い、それでもなお灯っている意志を、静かに整理していくための記録だ。
私の周りには、ビジネスというものの考え方を持った人間が多くいて、これまでにもよく誘われたり、話を聞く機会はあった。 もちろん「稼ぎたい」という気持ちは自分にもあった。けれど、「儲けたい」という感情には結びつかなかった。
僕にとって“稼ぐ”とは、家族に少しでもいい暮らしをしてもらえるくらいの収入を得ること。 多少いい車に乗って、ちょっとした贅沢ができるくらいのことだった。
「何億も手にして豪遊する」といった話は、すごいとは思うけれど、どこか遠い世界の話に思えた。憧れるまでには至らなかった。
そんな話を目を輝かせて語る人たちを見ながら、僕は少し冷めた感情でその妄想や理想を聞いていたところがある。 Web制作と広告という職人的な世界に身を置き、ずっと「自分が作ったもの」に対して対価をもらうという働き方に満足してきた。「ビジネス」という言葉にどこか苦手意識すらあり、それは自分とは別の世界の話だと思っていた。
それが、ある日を境に変わった。
心の中に重くのしかかる出来事があり、自分の誠意が通じなかった悔しさや、誤解が広がることへの無力感、そして“あんな扱いを受けたままで終わってたまるか”という気持ちが芽生えた。
僕は今、たしかに「怒り」や「憎しみ」に近い感情を抱いている。だが同時に、それを破壊ではなく“創造”に変えようとしている自分もいる。その感情が、これまで見たこともなかった世界──たとえば、物流や再流通、あるいは“事業”という領域へと僕を押し出している。
まだ構想は曖昧で、感情も不安定で、正直に言えば怖さもある。でも、この心の揺れこそが“始まり”なのだと思う。揺れているからこそ、進む。
このブログに綴る言葉は、決して誰かに届けるためのものではない。 これは、未来の自分に向けた“心のログ”だ。
おわりに
このブログに綴ることは、怒りや痛みの昇華であり、未来への布石。書くことで、心の霧を晴らしたい。そしていつか振り返って、「ここが始まりだった」と思えるように。

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